突然の体調急変。一丸となって介護で支え続けた家族が見守る中、耳元で「ありがとう」とささやく奥様の手を握りしめて永遠の眠りについた野中様。実は野中様には、10万人のフォロワーを抱えるTikTokerという別の顔がありました。ご家族が「葬儀で一番したかったこと」は、葬儀では前代未聞となるご要望。グローバルケアはご家族の思いに応えることができたのでしょうか。お話を伺ってきました。

この度はご愁傷様でございました。お亡くなりになった経緯を少しお聞かせいただけますか。

（奥様）主人はずっと染物の仕事をしていたのですが、孫の勧めもあって８０才を機に仕事から引退しました。その後は、自宅で自由に過ごしていたのですが、コロナ禍の昨年8月、急に体調を崩してしまい、その後寝たきりになってしまったのです。本人の希望でもあり、私たち家族も協力して介護をするということで、在宅医療を取り入れながらこの家で共に生活することを決めました。

当初は介護疲れがあったのも事実です。このため、支える側が疲れないように、担当制にしました。例えば長男の嫁は“食事担当”。私はといえば、夫が「何もしないでも居るだけで癒される」というので、“そばに居ればよい担当”だったので、時間がある限り主人の近くにおりました。家族全員介護は初めてだったものの、「明るい介護」をモットーに一致協力して主人を支えました。

在宅を実現するために、ご家族和気あいあいとして介護に取り組まれてきたのは素晴らしいことです。そのような状態がどのぐらい続いたのでしょうか

（奥様）介護を続ける中、5月22日は前日までの様子と明らかに違っていて、朝ごはんを食べられないどころか、水も飲めなくなってしまったのです。前日は、大好物の鰻を食べていたのですが。

直ぐに、在宅診療で診ていただいている先生に連絡して来ていただきました。先生からは「一週間以内に亡くなる可能性もある」と言われ、帰り際には「2、3日、あるいは今日何かあってもおかしくない」とも。「今日もありうるのでしょうか？」と再度聞くと、「あります」との回答でした。

あまりに急なことで、私は心の準備もできていませんでした。もし私が寝ている間に主人に何かあったら悔やんでも悔みきれません。主人はいつも「手を握っていてくれると安心する」と言っていたので、その日は手を握り、耳元でこれまでの感謝の気持ちをずっと伝えていました。そして「ありがとう」と言ったその時、寝ている主人の首がガクっとなって…。安らかな最期を迎えました。

ご家族の皆さま在宅でよく頑張られました。葬儀ということになりますが、葬儀社はどのように探されたのでしょうか

（ご長男の奥様）こんなに急に悪くなるなんて誰も思っていなかったので、葬儀のこと、ましてや葬儀社をどうするかなどは全く考えていませんでした。

 葬儀どうしよう？という時に、グローバルケアさんと普段から親しくしている実家の両親から「グローバルケアさんの上原さんが良い」という連絡をもらいました。家族も「ご両親が良いというのであれば、そこにお願いしましょう」ということで、葬儀をグローバルケアさんにお願いすることにしました。

この度はご依頼いただきまして誠にありがとうございます。グローバルケアの印象はいかがでしたか

（奥様）最初は輿石社長にお越しいただいたのですが、いろいろ相談をすると、直ぐ対応していただいてありがたかったです。近所の方たちからも、あまりに物事がスムーズに進むので「どこの葬儀社？」と聞かれるほどでした。

どのような葬儀をご希望されていたのでしょうか

（ご長男）生前父は「自分の葬儀はこうして欲しい」というような葬儀に関する話題は大嫌いで、どういう思いをもっていたのか分かりませんでした。ただ、体調が悪くなった時に「自分の父親と同じようにしてほしい」と言うことは漏らしていたようです。そういう思いはもちろんありましたが、この時期なので、家族葬ということでお願いしました。本当に親しい方だけに送っていただきたいと思いましたので。

葬儀で「ここはこだわりたい」ということはございましたか

（ご長男夫妻）実は亡くなった父は、動画に特化したSNSサービス「TikTok(ティックトック)」で10万人のフォロワーを抱えるTikToker（TikTok動画を投稿する人）でした。孫とはすごく仲が良かったので一緒に踊った動画などをアップしていて、体調が悪くなった後もベッドの上で動画作りを続けていました。

「その動画を葬儀の会場で映してほしい」と上原さんに相談したところ「映しましょう」と。結局、会場に設置していただいたディスプレイにずっと動画を流していただき、参列者には、ほがらかな良い式だったととても好評でした。
父が亡くなったことを、TikToKで報告したところ、10万「いいね」をいただきました。

弔電にかわって、TikTokに寄せられたコメントを抜粋して読み上げる形にお願いして、中には「この動画を見て、私は介護士を目指すことにし、合格しました。ありがとうございました」といったメッセージなどもあり、参列者の方から声があがるほど感動が広がりました。




葬儀を通じてグローバルケアの対応で印象に残ったことはございますか

（ご長男夫妻）上原さんは、TikTokの件もそうですが、どんな細かいことをお願いしてもしっかり対応していただいてありがたかったです。さらに、父の大好物な鰻を知らない間に用意していただいて感激しました。

父が亡くなる3日前に、孫がTikTok関連事業で起業したのですが、報告を受けた父はとても喜んでいました。起業のお祝いで孫が友人からいただいた花を、葬儀の際に棺に入れさせていただいたり、上原さんには無理なお願いも含め本当にいろいろ要望をかなえていただきました。正直ここまで家族の想いに対応してくれると思いませんでした。

（奥様）近所の方は大きな葬儀社にお願いしたそうなのですが、大きいところはあまり自由度がなかったらしく「こうしてください」と言われれば、それに従わなくてはいけない感じらしいです。しかし、グローバルケアさんは、相談すれば何でも聞いてくれて「大丈夫です」と。こちらが希望することを何でもかなえてくれて、全然違うなと思いました。家族に不安や心配をさせるようなことが一切なかったので、私も上原さんのファンになりました。

本日は貴重なお話し誠にありがとうございました。